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2007年9月13日 (木)

小さいけれど大きな命

本を読み上げたのをテープに重ね録りしようとしました。
何のテープだっただろうと、再生してみたら、12歳の私の声とジュウシマツの鳴き声が録音されてありました。

「今日は94年の7月28日です。ジュウシマツの鳴き声を録音します」

今とは違い(苦笑)誰かに媚びるような女の子らしい声でした。

その後に

「ピピピピピピピピチッ
ピピピピピピピピチッ
ピピピピピピピピチッ」

ジュウシマツ独特の鳴き声が入ってました。

ジュウシマツは白と茶色の小鳥。小鳥の中でも、さらに小粒な鳥。

地味な容姿とは似つかわしくなく、とても情熱的に長く鳴きます。

いったいどんな気持ちを表しているのでしょう。

つがいで飼っていました。

私は、学校で嫌なことがあっても、2羽の顔を見ると心が安らぎました。

決して私の手の上に載るような性格の鳥ではなかったけど、大切な存在でした。

冬は寒いだろうと思って、かごの半分に毛布をかけてやりました。

暗くなった巣の中ですやすや眠ってました。

きっと明日も今日と同じように元気な姿を見せてくれるだろう。
私は何も考えず、眠りにつきました。

翌朝「ジュウシマツが死んでいる」

母の大声で目が覚めました。

それは、まさに阪神淡路大震災の朝でした。

おそるおそる行ってみると餌場の近くで、オスが下に、メスはオスの腹に顔を横にして、重なるように死んでいました。

もっと可愛がってやれば良かったな。

悲しみを通り越して涙も出ませんでした。

即日、庭の土を掘り、2羽を埋めました。

盛り上がった土の上に「ジュウシマツの墓 95.1.17」と石にマジックで書き、載せ、
まわりにロウソクの代わりにアメの棒を立てました。

これを思い出したとき、私の声とジュウシマツの鳴き声が入ったテープに重ね録りすることは、できなくなりました。

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コメント

なにか、いのちを感じさせるお話ですね。
とっても新鮮に感じました。

投稿: Hiro | 2007年9月13日 (木) 18時25分

ありがとうございます。

投稿: たかこ | 2007年9月14日 (金) 14時34分

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