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2008年11月 9日 (日)

5日のフォーラムの内容

今月5日に伊那市合同庁舎で行われた「上伊那こころの健康を考えるづどい」で、体験発表した内容を載せたいと思います。

原文のままではなく、ブログ用に言い回しとか変えてますが、ご了承ください。

●コーディネーターさん

皆さんこんにちは。精神障害者生活支援コーディネーターのKと言います。
お隣のたかこさんとお母さんに病気にまつわるお話しをしていただこうかな、と思いまして、無理を言って今日は出てきてもらいました。
たかこさんは、小学校時代から、不登校を経て、今ようやく人前にでられるようになったようです。
親戚・学校の先生には理解してもらえず、同級生のイジメに遭い、高校の自主退学を経験されております。良くも悪くも一番大きな存在のお母さん。お母さんによって、病気が大きく作用したと言っても過言ではないくらいのようです。
周囲の理解の乏しさによって、たかこさん、お母さんは随分苦しんでこられたようです。
現実的にどのようなご苦労があったのか、まずたかこさん、お話ししていただけますか。

●私

家は、母子家庭で祖母に小さい頃から育てられました。不登校が続いていた頃にはすでに母は家計を支えるため、仕事に出ていました。母は仕事で忙しくお医者さんには思うように受診できませんでした。
他人から危害を加えられているのではないか、という妄想や、自分の考えていることがクラス全員にわかってしまっているのではないか、という思いでいてもたってもいられなくなってしまいました。誰かに見られているのではないか、という思いにかられ、真夏の昼間から家を締め切り、汗はでることもなく、やせ細り、家にじっとしていました。3週間に一度しか外に出られないこともありました。
頭がごちゃまぜになって、まとまらなく、メロディーが自然と頭の中に鳴り響いていました。
とにかく頭の中が騒がしかったです。落ち着いて座っていることができず、廊下を徘徊していました。興奮したかと思うと極度に落ち込み、死ぬことを考えたこともありました。昼と夜とが逆転した生活が続いたこともあります。

●コーディネーターさん

そんなたかこさんに並々ならぬ不安を抱いていたお母さん。当時お母さんはたかこさんに対してどのように接しておられましたか?

●母

私が、会社から帰ってくると、真っ青な顔をしておびえてひとり部屋におりました。
いつも「たかこは無事なのか」不安で不安でいっぱいでした。夜中に奇声をあげて苦しがることが何度かありました。そんな時、背中をさすって気持ちがしずまるのを必死に願っておりました。私自身全く病気の知識もなく苦しんでいました。いらいらして、娘を叩いたことがありました。親戚、姉妹に相談しても「お前の育て方が悪い」と冷たくあしらわれ悔しい思いをしました。
おんな手ひとつで育てることが無理なのか、主人のいない心細さ、淋しさで本当に泣けて泣けて仕方がありませんでした。私自身、眠れない夜が続き、死んだらどんなに楽だろう、と考えた時期もありました。

●コーディネーターさん

今でいう虐待を受けていたわけですが、今はこんなに明るく、笑いの絶えない、喧嘩ひとつしなくなったとたかこさん、お母さんは言います。お母さんは一冊の本がきっかけでたかこさんの見方が変わったと言います。
お母さん、どんなことが本に書かれていたんですか?

●母

本の内容は、
①守るのは家族だからいらいらした気持ちではいけない。母は一家の太陽でなければならない。

②病気は放っておかず、必ず専門医にかかって下さい。心の病は必ず治る病気です。でも時間はかかります。また、頑張りなさいと言葉をかけてはいけない。

③話をよく聞いてあげる。相槌を打ってうなずく。相手の言ったことをすべて受け止めてあげることが大事。

④相手に愚痴をこぼさない。

⑤絶対相手を追い詰めてはいけない。相手は理屈通りにできないで苦しんでいる。

ということが書かれていました。
それからは、気持ちかスッと楽になり、楽天的になろうと思い明るくふるまうことにしました。
いつの間にか暗かった娘が笑顔になり明るくなっていきました。
また、役場の保健福祉課の方にもアドバイスを受け気持ちが楽になりました。
娘にはいつも厳しい冬も必ず春が来るからねと言っております。
皆さんのおかげで娘も大きく成長しました。

●コーディネーターさん

今のたかこさんがあるのは、二人がぶつかり合い、理解し、認めあえているからだと思います。
私もたかこさんのお母さんのような方が、お母さんだったらどんなに救われるだろうなあなんて思います。(ここで場内から笑いが起こりました)。
たかこさん、お母さんが変化したことで、今はどんな毎日を過ごされていますか。

●私

自らの経験をふまえ3年前から文筆活動をするようになりました。
俳句は伊藤園の俳句大賞に入選しました。(ここで場内から拍手と歓声が起きます)
短歌はNHKラジオで何回か採用されました。

●コーディネーターさん

では、その作品を詠みあげます。

「画面の黒い活字に血が流れている 入院中の彼のメール」

「病室の窓から春を見ているだけ 私の心は秋のまま」

「ハンサムで人間くさい君が好き」

↑この最後の句で、場内から笑いが起きました。

●私

これからも文筆活動をしていき、並行して自分の体験を自分の声で訴えていきたいと思っています。また、病気の啓発運動にも積極的に参加したいと思っています。
どうぞこれからもよろしくお願いします。

●コーディネーターさん

ご静聴ありがとうございました。

このあと、長い拍手が続きました。

発表して心の底からよかったです。

☆西尾アナ情報

スキー服似合ってましたね。

今日は18時まで外出していて、冒頭は見れませんでした。

元気そうな様子で、私も笑みがこぼれました。

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コメント

報告ありがとうございます(^o^)/
特にお母さんのことは初めて伺うことばかりで、たかこさんも大変だったと思いますが、お母さんのご苦労も大変なものだったのですね。

でも、今回の報告の肝はやっぱ、俳句だね!思いの丈、私にも届きましたよ!!!

投稿: Hiro | 2008年11月 9日 (日) 19時45分

母には苦労をかけました。心の底から感謝しています。

はい。肝なんです。気恥ずかしいですが。

投稿: たかこ | 2008年11月 9日 (日) 22時23分

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