胸キュンとしたヒト
私の通うデイサービスは、設立されて8年になります。
職員18人のうち、3人だけ男性がいます。
その一人、入社して5年ほどになる男性職員が今日を最後に、退職されました。
30代半ばの介護福祉士。
新たな勤務先へ移り、ケアマネージャーを勤めるそうです。
人づてに聞いた話によると、地元の進学校をでて、その後進学されたかは定かではありませんが、全く別のジャンルの仕事に就いていたそうです。
第二の人生として、介護の道に進まれたとのこと。
穏やかな人柄。真摯な仕事ぶりで、社会人の鏡のような人でした。
やはり、自ら介護の道を志し、入った人は、やる気が違います。
私が「おはようございます」というと、微笑んだ優しい瞳で「おはようございます」と私の瞳を3秒ほどとらえながら、いつも挨拶を返してくれるのでした。
仕事柄ということもありますが、いつも優しい口ぶりで、お年寄りのわがままにも応えているのでした。
そんな男性の姿に、私はいつも胸がキュンとなりました。
今日は、お赤飯を炊いて、いつもより少し豪華な昼食で、男性の門出を職員・利用者全員で祝いました。
5年もの間ほぼ毎日利用していたおばあさんが、「淋しい」と口にしました。
男性は、「じゃあ2人で写真を撮りましょうよ」とその場にいた女性職員にツーショットを注文。
名刺を取り出し、おばあさんへメッセージを書いて渡しました。
私も思わず「私も欲しい」と言いました。
「本当に!じゃあ、愛してますって書こうか?」
「ああ、いいですねえ」
男性とのやり取りを聞いていた職員が笑いました。
家庭がある方なのでメッセージはなしの名刺を受け取りました。
男性は、私の気持ちを見抜いていたのでしょうか。
別れは、淋しいですが、立派な男性職員との思い出を大切にしたいです。
新たな仕事先でも頑張って。近い場所なのでまた顔を出します・・・。
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